塩田平を往く
上田市塩田平へ仕事に行ってきた。訪問先はH製作所、動かせない物をカメラで撮影して、3Dデータにする技術を持つ会社だ。責任者のHさんは若いが一人でこの事業を立ち上げたそうだ。たいしたものである。今は全国24時間365日飛び回っている。仮契約も取れて時間が有ったので、別所温泉まで行って来た(温泉には入らなかった)。
ゆっくり和田峠旧道を走る。中仙道が交差している。この道を幕末に和宮が降嫁し、水戸天狗党が通ったのだ。まさに歴史の道だ。
中仙道和田峠施行所。江戸呉服町の豪商であるかせや与兵衛が峠を旅する人の難儀を助けるため私財1000両(現在の3億円から4億円)を投じ、その金利100両(3000万円から4000万円)を二分して作ったお助け場所である(文政11年=1828年)。旅人には粥と焚き火、牛馬には桶一杯煮麦を施したとある。立派な人がいたものだ。昔の人は偉かった。
塩田平は上田中心地の西方に位置して、四方を山に囲まれた小さな盆地である。肥沃な地で塩田3万石とも言われているらしい。この地は信州の鎌倉と言われる神社仏閣(国宝や重文が多数)の多い土地でもある。
別所温泉駅、上田交通別所線の終着駅。奥は別所温泉である。
丸窓の電車で有名なモハ5250。昭和2年製造で昭和61年まで運行していた。保存状態が非情に悪い、残念だ。
塩田平の風景。鎌倉時代に塩田北条氏(初代は鎌倉幕府の連署=NO2であった)が割拠した。鎌倉幕府執権北条氏と縁がある土地だ。
今度ゆっくり温泉に浸かりながら、神社仏閣を巡りたい。
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